血液雑学/O型はどうして全ての血液型に輸血できるのか？　　血液とは？基準値・正常値を知る-血液検査が教えてくれること-

O型はどうして全ての血液型に輸血できるのか？

血液型を実感する事と言えば、占いや、性格診断を除けば、献血や輸血がありますよね？

Ｏ型は、Ａ、Ｂ、Ｏ、ＡＢの全ての血液型に輸血できるという話がありますが、それは本当でしょうか？

現在では、余程の緊急事態でない限りは、Ｏ型の血液をそれ以外の血液型に輸血する事はないようです。

しかし、緊急時には行うという事なので、Ｏ型から全ての血液型に輸血は出来るようです。

では、どうしてＯ型は全ての血液型に輸血出来るのでしょうか？

専門用語などを使うと難しくなるので、今回はあえて簡単に説明してみますね。

血液型は、赤血球にＡという物質が付いている場合はＡ型、Ｂという物質が付いている時にはＢ型になります。

このＡ型の血液型に、Ｂ型の血液を輸血すると、Ａの物質は、Ｂの物質に拒絶反応を起こして、血液を固めてしまいます。

逆の場合も同じで、この拒絶反応によって血液が止まり死んでしまうのです。

安易に違う血液型の輸血が出来ないという最大の理由は、この血液が凝固するという事にあるのです。

しかし、Ｏ型はこのＡとＢの物質のどちらも持ってはいません。ですから、ＡもＢもＡＢ型も、拒絶反応を起こさないのです。

よって、Ｏ型は全ての血液型に輸血が可能なのですね。

反対に、ＡＢ型はＡとＢの物質の両方を持っています。

よって、ＡＢ型は全ての血液型からの輸血が可能ですが、ＡＢ型の血液はＡＢ型にしか輸血出来ません。

緊急で輸血を行う場合には、Ｏ型の血液と、輸血を必要とする患者の血液を混ぜて、凝固しないかどうかを検査します。

また、血液型にはＲＨなども同時に存在していますから、単純にＡＢＯ型だけで片付けられる程には単純ではありません。

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