血液雑学/蚊は色々な人間の血を吸ってなぜ大丈夫？

蚊は色々な人間の血を吸ってなぜ大丈夫？

少し暑くなってくると、飛んでくるのが蚊ですよね。

眠る前に、ぶ～んと羽音を立てる蚊の不快な事ったらありません。

江戸時代の古川柳にも、「世の中に蚊ほどうるさきものはなし、文武文武と夜も眠れず」というものがあります。

この蚊ですが、人間の血を誰かれ構わず吸っていますが、体内に複数の血を混ぜて固まってしまわないのか？という疑問があります。

通常、人間の血というのは、体外に出るとしばらくして固まってしまう性質があるのですが、蚊の唾液には、人間ばかりでなく、動物の血を固めなくする成分が含まれているのだそうです。

ですから、蚊が飲んだ動物の血液は固まる事なく、蚊の栄養として吸収されるのですね。

ただ、この唾液には有毒な成分も含まれているので、刺された部分はふくれてしまいます。

ところで、皆様は吸血する蚊は、メスだけというのをご存じでしたか？

実は、オスの蚊は吸血をせず、蝶のように花の蜜を吸っていきている無害な生き物なのです。

では、どうして蚊のメスだけが吸血をするのかというと、それは繁殖に関係があります。

蚊の卵が栄養を得て成長する為には、人間を含めて動物の血液が絶対必要なのです。

そこで、蚊のメスは危険を冒して、動物に近づいて、その血を吸っているのですね。

だからって手加減しませんが・・

蚊と言えば、Ｏ型の人が一番蚊に咬まれるとという話がありますが、それは科学的な根拠がないそうです。

ただ、蚊は動物の排出する炭酸ガスのニオイを元に近づいてくるという話があるので、泥酔している人や、運動量の多い子供は、より蚊に刺されやすくなるそうです。

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